いち@読書ブログ

読んだ本の考察など、ネタバレ前提なので気をつけてください。

読書で世界一周:アメリカ編〜河出文庫「世界怪談集」〜

1990年頃に刊行されたシリーズが2019年から新装のうえ復刊された河出文庫「世界怪談集」。魅力的な装画に惹かれて購入しました。(要するにジャケ買い) ステイホームでなかなか外出できない年末年始。ふとした思いつきではじめた世界一周旅行がとても楽しか…

ヘンリー六世/シェイクスピア 登場人物・あらすじ整理

登場人物多すぎ・呼び名が複数あったりするので、これだけ抑えとけば大丈夫なのでは?と独断で決めた人物を一旦整理。ネタバレありのため注意です。 参照:ヘンリー六世 全三部 シェイクスピア全集19 松岡和子 訳 ちくま文庫 第一部 英VS仏 ヘンリー五世死…

嗤う伊右衛門 ネタバレ感想と考察

※嗤う伊右衛門の感想なのに虐殺器官の母の話、映画版ハーモニーのラストのネタバレがあります。ご注意を。 百鬼夜行シリーズ以外の京極夏彦にはじめて手を出しました。と同時に時代小説デビューです。 異性愛もの恋愛小説を勧めるなら今後はこの「嗤う伊右衛…

十角館の殺人「四日目・本土」の考察

※綾辻行人の館シリーズ「暗黒館の殺人」まで既読でない方、以下の文は読まないでください。根幹に関わるネタバレがあります。 17年間熟成された中村青司の秘密 暗黒館の事件後も浦登家と繋がっていた可能性 17年間熟成された中村青司の秘密 四日目・本土にて…

ブログを書くにあたって

Twitter読書垢でネタバレを書いてしまうのを回避するため、こちらで溜まった思いを書き留めることにしました。 基本的にその本、又はシリーズを読破していない人は読まない方が良い記事になるかと思います。 (冒頭にネタバレしている作品は必ず書きます)なぜ…

「鶏肉倶楽部」中村明日美子 感想

中村明日美子の新装版が着々と集まってきて本棚が幸せであります。 「コペルニクスの呼吸」に続く第三弾は「鶏肉倶楽部」。 新装版鶏肉倶楽部 (中村明日美子コレクション 3) 作者: 中村明日美子 出版社/メーカー: 太田出版 発売日: 2015/09/07 メディア: コ…

「コペルニクスの呼吸」70年代、パリ、サーカス

タイトルの三要素に惹かれて買いました。 「コペルニクスの呼吸」中村明日美子 「同級生」の映画で中村先生を知った新参者です。(ダ・ヴィンチで紹介されていた「ウツボラ」は気になっていたけれど作家さんまで確認してなかった…後悔。) あらすじ 舞台は7…

「私の消滅」 精神科医の復讐方法

とりあえず今読み終えた小説の感想を。 「私の消滅」中村文則著 中村文則は家庭内の事情で一番人間不信になっていた時期に出会ってしまってドはまりした作家です。 ほんとうにこういう小説があったからどうにかここまで来れたような気がします。 今では自分…